オレはキュウセン。小さい頃はメスだったが、大きくなってオスになった。日本人の中には、オレのことを求仙とか九仙とか書く人もいるらしいが、要はベラの仲間だ。思い出すのも悔しいが、つい先週のこと、いつもの磯浜で朝寝して(実はオレ、砂浜の中に半分埋まり横になって朝寝するのが大好きなんだが・・・)、起きがけに目の前に流れてきた大ぶりのエビを喰ってしまい、これが運命のわかれめとなってしまった。
だいたいこのオレを釣ったオヤジというのが変なヤツで、オレをクーラーボックスに放り込むと、車を出したついでに、ついすとあんどしゃうと・・・とか、でかい声で歌いだしやがった。こっちは寒いし、頭がだんだんボーっとしてくるし、釣られたショックで声も出ず、ホント悔しかった・・・。
オレも刺身になればちょっとしたもんだし、釣り師の西野弘章さんとか、ちゃんとした人に釣られて写真でも撮ってもらえたら死んでも本望なんだが、こんな変な素人オヤジに釣られ、オマケに小麦粉まぶされて揚げられちゃあ男がスタる、いや魚がスタるというもんだ。このオヤジ、また三戸浜か城ヶ島あたりに行くらしいので、キュウセンの兄弟や親戚のクロダイたちは気をつけたほうがいい。まあ、たいした腕でもないので、気をつけるほうでもないかもしれないが・・・。
三浦半島の先端近く、相模湾側に三戸浜がある。この三戸浜から北に続く磯浜の突端が「黒崎の鼻」だ。12月になって北の季節風が強くなれば、磯浜の釣りは難しくなる。残された期間をせいぜい楽しもうと、せっせとこの浜に通っている。
この浜は、波さえ静かならば、小さな子どもたちの絶好の磯遊びの場にもなり、ファミリーのハイキングには最高だ。先週、この磯で約20センチのキュウセンを釣った。(注:このムービーは観音崎で黒崎の鼻ではありません)
このムービーに出てくるクサフグは、一番ポピュラーなフグでもあるが、もちろん食べるわけにはいかない。生命力は強く、同じ「外道仲間」のネンブツダイが即刻昇天してしまうのに対し、これまで持ち帰った4匹ともシッカリ生きている。
太郎は中学二年。仙台の父は、震災で一挙に立ちあがりができなくなり、ほぼ半年後の昨年11月、94歳で往生を遂げた。戦争など時代の大波に翻弄されたとは言え、その時代を母と共に良く生きた生涯だった。母(89)は、昨年末、平塚のケアハウスに移り、健康を取り戻した。ブロガーたる私、仕事は必ずしも順調とはいかず・・・、公私ともに多難なゴジラ世代(1954年生)の苦難は続く
火曜日, 10月 16, 2007
日曜日, 10月 07, 2007
チン、いやチンチンか
チン、これは千葉あたりで「その年に生まれた体長10センチ前後の」クロダイをいうらしい。・・・ぼうずコンニャクさんの市場魚貝類図鑑による。
今日は、溜まりに溜まったストレスを一掃すべく三浦半島の三戸浜まで車をとばした。



今日は、溜まりに溜まったストレスを一掃すべく三浦半島の三戸浜まで車をとばした。
【写真 三戸浜のビーチバムのデッキから 2007.10.7】
しかし、今日の海はうねりが強かった。三戸浜にビーチバムというおしゃれなレストランがあるが、そのデッキからみる磯場には白波が吹き上がっていた。遠く南西諸島にある台風の余波かもしれない。
【写真 クロダイ、でしょ? 2007.10.7】
三戸浜の横にある初声漁港の岸壁もにごりが強くて釣り人たちのバケツはみんな空っぽだった。そこで、油壺のヨットハーバーのあたりに廻ってみた。そこですぐに釣れたのが、この「チン」だ。これが20センチくらいになると「チンチン」になるらしい。これはちょうど半分の15センチほどなので「チンチ」くらいか・・・。
【写真 ニンニクを加えてオリーブオイル焼きに 2007.10.7】
小さくても味は一人前、・・・海水に入れて生きたまま持ち帰り、塩コショーをしてオリーブ焼きにしてみた。身が締まっているとはいえないが、味は上品だ。もっと大きければ刺身にすると美味しそうだ。
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