正直にいうとここ数日、いや2週間くらいかな、仕事が手につかない。何人かのクライアントは焦って電話で督促を入れてくる。が、できないものはできないのだ。電話口で必死に言い訳をしている。実に困ったことだ。そして、たろパパのこういう時の奥の手は散歩。今もこの奥の手を使ってきたところだ。桃井第二小学校の先から善福寺川の脇の歩道を下流にむかっていく。30分ほど歩くと善福寺川緑地に入る。これくらい歩くと滞った頭の思考(あるいは身体が?)がほぐれ、自分の思考の糸を自分で操れるようになる。あるいはアイデアに勢いがつき、適度なコントロールの下に思考の切りかえができてくる。こうなるとシメたものではある。戻るまで約1時間、気分が落ち着き余計な思考の凝りが消えると不思議にすーっと作業に戻ることができる・・・場合もある。
で、今日は非常に残念なことにこの奥の手の効果なく、こうして今日2度目のブログを更新している次第。せっかくだから(!)、こうした気分転換の散歩で思いついた夢の1兆円プロジェクトについて書こう。それは『善福寺川を都心の里川に』プロジェクトだ。写真でもわかるとおり、善福寺川は典型的な現代の都市河川で、両岸はしっかりコンクリートで固められている。また、西荻窪駅の北側の善福寺公園内の池に発し、環状七号線と山手通の中間あたりで神田川と合流する。全長約20kmほど。プロジェクトは、この幅10メートルの善福寺川の両岸をそれぞれ10m幅で買収し、コンクリート護岸を撤去、自然河川に似た生態系を築くことを目指す。目的は東京のヒートアイランド化を少しでも防止することだ。また、子どもが水浴びできるほどの水質を確保することで「川ガキ」復活を図る。
まあ、実際にはこの川の水量は乏しく、仮に水質がよくなっても子どもたちが泳ぐほどの水量を確保するのは難しいかもしれないが、この辺は「夢」だから許していただく。しかし、泳げなくても、川遊びができ、メダカを捕ることができる川が住宅やビルが密集する東京の中心部にあることだけでも凄くないか! 夏の夕方、仕事から戻った人々が夕涼みを楽しむことができる川が、今の東京にどれだけ貴重か考えてほしい。元気な子どもたちを育てるという意味でも、スローライフの実現という意味でも、これはみんなの夢、目標になるのではないか。そして、善福寺川だけではもちろん充分ではないだろうが、幾筋かの川筋に沿って冷気の回廊が都心に流れ込めば、ヒートアイランド対策としての一定の効果を見込むことも出来るだろう。費用は両岸40万m2の買収費だけで6,000億円。実現までどれくらいの年月がかかるかわからない、障害となる課題も山ほどあるが、誰か「俺に任せろ!」という元気な奴はいないものか。
【写真】グーグル・アースで出力した善福寺川一帯。手前が桃井第二小学校、上方が善福寺川緑地。なお、東京における水と緑環境の再生・復活の取り組みには世田谷北沢川のせせらぎ復活、渋谷川を舞台とした「川遊び×SHIBUYASCAPE」など数多くあるようだ。
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