今日は柳橋保育園に新年度から入園する子供たちのパパやママを対象とした説明会があり、会の最後にとむさんと私がどんどこ会を代表して15分ほど園の自然観察活動のことなどをお話ししました。何人か在園児のお母さん(弟や妹が入園する)もいましたが、大半はゼロ歳児の保護者の方々で、その皆さんのお顔をみていて「太郎が生まれた頃は僕もこんなんだったなあ」という感慨にとらわれました。
説明の後、なんと園では賄いを用意してくださっていて、僕たちの前に食育についてお話しされた熊本の上妻妙さんたちや園の先生たちと一緒においしいそぼろご飯を頂きました。上妻さんは熊本県で食育指導士をされており、今、日本社会が大きく変わっていく中でバランスのとれた「食事」の習慣が崩れ大変な状況になっているということに警鐘をならしておられます。昨年成立した食育基本法のこと、食品添加物(安部司著『食品の裏側』)のこと、保育園や学校などでの子供たちの「食」の実態、食事と成長の関係など、ほんとうにいろいろ勉強になることばかりでした。どうもありがとうございました。
太郎はあまり食欲旺盛というほうではないので、私などもついつい「これ食べ、あれ食べ」と強く勧めてしまいがちですが、どうもこれがよくないようです。上妻先生のお話では、家族がそろって食事をすることが親子のコミュニケーションの原点であること、これが欠けると子供の心の成長が妨げられることにもつながることを強調されていました。
でも、いったい太郎たちの世代が親となる時代はどのようになるのか、心配なことではあります。出生率の数字を使うことはたろパパの仕事でもありますが、現在のような出生率が続けば日本は数十年から100年くらいの間に滅ぶと心配する方もおり、NIRA(総合研究開発機構)のような政府機関まで人口減少が日本の国力の衰退(小林陽太郎/小峰隆夫編著『人口減少と総合国力』)につながると危機感を募らせています。
この点、たろパパは、コンサルタントという仕事柄もあり「未来のことはわからない、何事も断定的に言うのは危険」と慎重にみることにしています。確かに地球シミュレータが予測するように温暖化で地球の気象が暴走すれば100年後には人類の存続が問われる事態にもなるだろうし、合計特殊出生率が1.2xでは日本の急激な人口減少は避けられないだろうと思います。また、上妻先生が言われるように食事の乱れは心の乱れであり、荒れた心の子供たちが増えれば未来は暗いだろうと思います。とは言え、これらの予測や警鐘を基に「だからこうしよう」という解決行動につながれば、実に幸いにも予測は外れて人口は増え心やさしいたくさんの子供たちが次代を担う、異常気象もギリギリのところで危機を回避、といったことにもなるかも知れません。ほんとうにそうなるといいですね。そういう未来を子供たちに贈るためにどうしたらよいか、ひとつひとつあわてず課題に取り組んでいきたいと思います。
【写真】ハクモクレンの冬芽(2006年2月初め、どんどこ池にて)
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