土曜日, 1月 26, 2008

福田さんは世界の指導者にはなれない・・・

今晩のTVで、ダボス会議での福田首相の演説が流されていたが、「ああ、これはいけないなあ」と、そのつまらなさ、内容の薄さにすぐチャンネルを切り替えた。草稿は誰が書いたのだろう、首相ご自身か官僚の手助けがあったのか、・・・いずれにしろ、緊張感のない、人を惹きつける工夫のない言葉の続きように、私は聞く気を失った。確か、昨年暮れの温家宝中国首相の演説だったか、中国語もまたできない私にはまったく聞き取れないながら、一語一語に意を込めて両国民に語りかけるかの態度に、さすがに言葉の大国の政治家と感心したことが頭をよぎった。

言葉は政治家の最大の道具ではないのか。もちろん政治家だけではないだろう、社会というものをつくって生きていく人間一般(!)にとって、言葉以上に重要な生活の要素を探すことは簡単ではない。内容の薄い言葉をタレ流すかのような政治家は、実は何事かをなそうとしていないのではないかという疑念を抱かせる。あの演説の調子から、福田首相が地球温暖化に真剣な危機感をもっていると信じられるだろうか。・・・あるいは、洞爺湖サミットを自身がホストの立場でリードすることをどこか信じていないのではないか。そんな「憶測」すら生みかねない演説だった。

【写真】樹氷のライトアップ(2008.1.3 蔵王、地蔵岳山頂)

今年初めての記事となりました。本年もよろしくお願いします。