水曜日, 5月 23, 2007

三番瀬の生きものたち

三番瀬で捕らえてきたカニやハゼの稚魚たちは、みんな元気に海水槽で生きています。今日はそのようすを5分ほどのビデオにしてYouTubeにアップロードしてみました。

【ムービー】三番瀬の生きものたち(2007.5.23)


【出演】マメコブシガニ、ヤマトオサガニ、ハゼ、ヤドカリ、エビ


月曜日, 5月 21, 2007

三番瀬・・・初夏の生きもの(カニ)

先週末の三番瀬の潮干狩り、ボラやサッパの(と思われる)幼魚たちは死んでしまったが、生まれたばかりのハゼの稚魚やカニ、ヤドカリたちは元気に生きている。今日は、その中からカニくんたちを紹介する。

【写真】ヤマトオサガニ/たぶん(2007.5.20)

体長6センチほど。背中に金平糖のような模様がみえる美しいカニ。ぼうずコンニャクさん『市場魚介類図鑑』をみると、スナガニ属のヤマトオサガニに似ている。それによると、大型のクロダイを狙うのに餌として使われるという。


【写真】マメコブシガニ/たぶん(2007.5.20)

こちらは同じくマメコブシガニ属マメコブシガニのようだ。これも同じくぼうずコンニャクさんによると、「岩手県から東シナ海にまでの内湾の砂泥地に棲息。本種は干潟や砂浜に在り来たりなカニであるが、比較的きれいな環境を好み各地でレッドデータブックにも掲載されている。また色彩の変化が大きい」とのこと。うーん、結構、貴重な種のようだ。捕らえてきたのは2匹で、ずっとこの写真のようにオンブ(交尾?)状態を続けている。今朝は、メス(と思われる)方がお腹を開いたり閉じたりしていた。・・・産卵なのだろうか。

土曜日, 5月 19, 2007

ナブラがフライになっちゃった!

★朝6時の記事・・・・・・
今日は、三番瀬の潮干狩り。今、起きてみると晴れているが、これから数時間、雨が予想されている。・・・さて、どうしよう。

【写真】雨かもしれないという予報に
太郎が急いでつくったテルテル坊主(2007.5.19)

★ ・・・で、結局、雨雲は行ってしまい、少し陽もさしてきた

いろいろあったが、行ってみてビックリ! 三番瀬は人・人・人の大賑わいだった【写真右】。何千もの人が必死に貝掘りに挑戦していた。昼前に太郎やシュウシュウたちも到着。さっそく干潟にくり出した。
網をふるってナブラ(小魚の群れ)を追う。魚網を下からすくうようにしては逃げられる。ナブラの逃げる先を上から覆うように網を振り下ろすのだ。・・・こうして捕らえたボラやサッパの幼魚は約100匹。持ち帰りのために用意した容器に入れ、酸素の出る石を投入。・・・だが、こうした方法がよくなかった。あるいは小魚たちの数が多すぎたのかもしれない。

結局、夕方6時頃、三鷹の自宅に戻ったときに、生きていた幼魚はほとんどいないという状態だった。カニや小さなハゼ数匹を除いて、みんな酸素不足で死んでしまっている。幼魚たちを持ち帰るためにはクーラーボックスと海水を用意する必要がありそうだ。
死んでしまった小魚たちをどうしよう? 思いついたのはワカサギのフライのイメージだった。塩をふって小麦粉をまぶしてオリーブオイルで揚げてみた。・・・これが意外に好評。たろパパとしては、とくに子どもたちがよく食べてくれたのが嬉しかった。料理する前はちょっと生臭かったが、揚げてみるとこの臭さはない。「けっこうイケル」・・・東京湾の初夏の味だった。


【写真右】まだ帰りたくない・・・(2007.5.19)

金曜日, 5月 18, 2007

これは何でしょう?

蚊のようにもみえるこの虫は何でしょう? ・・・答えは、生まれたばかりのハラビロカマキリです。成虫と同じようにしっかりカマもあるのですが、胸のところにしっかりとじているため、(この写真の角度からは)カマキリらしくみえません。しかも、これはお腹の側から撮っています(カメラとの間にラップがあります)。
【写真】今朝生まれたハラビロカマキリ(2007.5.18)

ちょうど一年前の5月にも、カマキリの誕生がありました。この時は、多摩川でみつけたオオカマキリの卵を持ち帰ったものから誕生したのでしたが、今回は去年の秋、飼育ケースの中で産みつけられた卵から孵ったものです。太郎がこれをどうしても育ててみたいと言うので、1匹だけケースで飼ってみることにしました。餌としては、バラの木から採ったアブラムシやクワガタのケースから集めた子バエを入れてみました。さらに子カマキリが生まれてくれば、玄関先に放す約束です。


こちらは太郎が近所でみつけてきたヤモリの子どもです。先日、冬越しで飼ったヤモリを死なせてしまったところなので、2日ほどしたら、戸外に放すことにしています。ヤモリは家守(守宮)、イモリは井守、・・・どちらも人間の近くで暮らす仲間のようです。


【写真】こちらはヤモリの子(2007.5.18)

明日は、明け方まで雨の予報ですが、朝までには上がるようですので、予定どおり、三番瀬の潮干狩りに行くつもりです。柳橋保育園の園庭作業にもおおぜい参加して下さるといいですね。


・・・で、夜、帰宅して笑ってしまいました

朝には2匹しかいなかった小さなケースの中にウジャウジャといました! ハラビロの赤ちゃんたちがどんどん生まれていたのです。この写真の真ん中にある小石のようにみえるのが卵です。

さすがにこれだけの数になると、すぐ庭に放さないとエサ不足で死んでしまいそうです。太郎も納得して、この子たちは暗いバラの木の下から生存をかけた世界に旅立ちました。明日、さらにこの卵から生まれてきたら、今度はハラビロの親たちを採ってきた近所の畑に放す計画になりました。

土曜日, 5月 12, 2007

春のお楽しみ会

ひさしぶりに柳橋保育園をお訪ねすると、今日は小金井公園で「春のお楽しみ会」を開いているという。そこで、ようすを見に寄ってみた。天気はよし、五月のさわやかな陽射しの中で、保育園がそっくり移動してきたように、たくさんの親子が楽しくフィールドビンゴで遊んでいた。

【写真上】フィールドビンゴを楽しむ(2007.5.12)
※クリックし拡大してご覧ください

フィールドビンゴのルールは、【写真下】の用紙に示された草花や虫などを探し、見つけたらその姿を枠内に描く。この枠には「しろいはな」「よつばのクローバー」「とり」などと書いてある。タテかヨコの4つがそろったら先生にビンゴマークをつけてもらう。・・・ということらしい。どなたが考えたか、よくできたやり方だと感心した。


【写真中】草の中、土の中をよーく探そう(2007.5.12)
【写真下】これにみつけた草花や虫などを書き込む(2007.5.12)

こういう取り組みに、この園のよさと個性がもっとも表れていると改めて感じた。自然観察のリーダーの方など園内外の皆さんの協力を集め、小金井公園という地域環境をも生かして、この園なりに「森の保育園」を実現している。(注:森の保育園・・・ここ何年もの間、ドイツ、デンマークなどで一番人気のある保育園の運営方法)

ところで、今週末の19日(土)には、園からも呼びかけて頂いて、園庭とどんどこ池の清掃などの作業が行われることになった。私自身は、実にタイミングがよくなかったのだが、「三番瀬の潮干狩り」が重なってしまって作業に参加できない。調整がうまくなくて申し訳ないが、どうぞ園庭作業にもたくさん参加してほしい。

また、この19日の潮干狩りでボラの幼魚などを捕らえ、園舎内に海水槽を置いてみることを考えている。園側の了解がとれれば、今週中にも準備をしようと思う。

この日は、2年前、一緒に園庭にビオトープ「どんどこ池」をつくった皆さんと、何人もお会いすることができ、大変懐かしい思いがした。太郎は卒園してしまったが、弟や妹が引き続き在園の方も少なくない。しかし、子どもが喜んで親と遊んでくれる期間はそれほど長くはないだろう。・・・私なりにいろいろ企画を考えていきますので、これからも、どうぞ一緒に親子で遊びましょう!

木曜日, 5月 10, 2007

三番瀬の潮干狩りプラン

船橋の三番瀬に潮干狩りに行きませんか? この三番瀬海浜公園の潮干狩り場は有料ですが、よく管理されていてかなり人気が高いスポットです。皆さま、ご都合が合えば、どうぞご一緒しましょう。

【写真上】去年の潮干狩りではいろんな生きものを捕まえた(ウニ 2006.5.31)
【写真下】ボラの幼魚はピカピカして美しい(2006.5.31)

★日時・・・5月19日(土)午前10時集合/海浜公園のメイン通路から潮干狩り場に出る辺りで
※天気がよければ、駐車場は10時には完全に一杯になりそうです。そうなると、ドライバの方は車から離れられません。車の場合は8時頃には現地着を目指した方が無難とのこと
※この日、潮干狩り場は午前10時30分から午後2時30分まで開場です
★持ち物について・・・熊手などは公園で入手できます。小さな子の着替えなど。しっかりしたサンダルか海用靴。なお、魚網やバケツ類があると楽しくなります。
★その他の点は、海浜公園の潮干狩り情報を見て下さい
★雨天中止(というか、各自ご判断ください)


去年、この写真の日は天気がよくなかったけれども、かなり混雑しました。小さな子は迷子にならぬようご注意ください。

【写真】三番瀬の潮干狩り場(2006.5.31)



去年はアサリの他、ボラの幼魚をたくさん持ち帰りました。他に、ハゼの幼魚、ウニ、カニ、ヤドカリ、・・・海藻にからんだナゾの生物(!)までいました。生きもの好きの子にはたまらない楽しみになるでしょう。

【写真】塩抜き中のアサリ(2006.5.31)


さて、どうぞ天気に恵まれますように・・・
※私へのご連絡は taropapa★gmail.com まで(★はアットマーク)お願いします



日曜日, 5月 06, 2007

乗鞍・上高地

連休の後半、妻・太郎と3人で乗鞍高原、上高地をハイキングしてきました。


いちやん なんかヒゲなんぞ生やして、気取った釣り人だねえ
にーやん ありゃダメだ、だいたい橋の上から僕らを釣ろうなんて、素人根性丸出しだぜ
いちやん あっ、釣り糸が木にひっかかった!
にーやん やっぱり。さあ、場所変えて虫でも喰いにいこうぜ、針や糸のついていないやつ・・・

てな会話が水中であったかなかったか、いずれにしても、乗鞍高原のお魚さんたちには軽くあしらわれたものの、素晴らしい好天の乗鞍連峰、咲き始めた水芭蕉の群落など、目一杯楽しんできました。

火曜日, 5月 01, 2007

ウグイスの鳴き音に

結局、釣れた魚は、2日目の朝、キャンプ場の対岸の流れ込みのあたりで10センチほどのマスの幼魚2匹だけだった。・・・しかし、今回は充分楽しませてもらった。

河原から駐車場までは50メートルほど坂道になっている。釣り竿とタモ網だけだが、ひどく息が切れた。ようやく車にたどり着き、運転席に横座りして飯盒のカレー雑炊を食べた。日焼けと寝不足(ゆうべは寒くてロクに眠ることができなかった)、1人にしては多すぎる装備の上げ下ろしに、体が疲れているのがわかる。大きな飯盒の3分の1ほど食べ、ようやく腹が落ちついた。午後4時だ。6時には家に着きたい。車のエンジンがかかった。この瞬間、私は「都会の人」に戻る、・・・そんな感覚にとらえられた。

【写真】川井キャンプ場から(2007.4.29)

このキャンプ場は、期待したとおりの申し分のないところだった、・・・とは言い難い。何よりも宿泊がキャビン中心でテントサイトが整備されていない。テントサイトまで車を乗り入れることができない。この点は都会人の贅沢かもしれないが、ぜひ何とかしてほしい。料金やスタッフの対応はよい。地形からキャパシティの限界はあるのだろうが、立地環境はよいのだからもう少し投資してほしいと思う。

1日目、荷物をテントサイトまで運び終わって一息ついているところへKさん一家がやってきてくれた。サトくんは一年生、マコちゃんはそろそろ年長さんくらいかな。パパたちはかつて四万十川でキャンプしたというアウトドア派だ。・・・今回は、私が無理矢理お誘いして来て頂くような形になった。いや、感謝、感謝である。Kさん一家が来てくれなかったら、たろパパは寂しくて奥多摩の流れにドボンと飛び込んでしまったかも知れない。

夕方、陽も傾きKさんたちが帰る頃になって、サトくんが「たろう君のパパとお泊まりする!」と言い出したので思わず笑ってしまった。ファミリー用の大きなテントをのぞいてみて、寝てみたくなったようだ。「明日の朝、迎えにきて」「ママのケータイを(連絡用に)おいていって」とかいっている。・・・「夜になるとクマさんがワーッといって出てくるかもしれない」「ここはケータイが通じないところなんだ」とか、いろいろ説得してようやく納得。いや、かわいいなあ。

日が暮れると素晴らしい夜がやってきた。東天からはもうすぐ満月という月があがり、月あかりに河原が広くみえる。時計の文字盤も読める。これだけの月夜なのに北斗七星までみえる。風はほどんどなく、時折り弱く草木をゆするくらい。飯盒に米を入れて焚く。焚き火が弱くなると暗闇が星空と共に降りてくる。薪をたして炎が大きくなると暗闇がひいていく。

午後8時10分頃、青梅線の電車が通った。対岸の10メートルほどの崖上を走る夜の電車は銀河鉄道のようだ。イスに座り焚き火をみていて、何も不足するものがないことに気がついた。不思議な満足感。周りには誰もおらず、遠く林間にキャビンの明かりがみえるだけ。今回は太郎もついてきてくれず、寂しいといえばそうなのだが、それとはまた別に何かしら個としての充足を感じる。・・・これは何だろう。




【映像】鶯のさえずりで目が覚めた(2007.4.30)


夜はあまりの寒さに眠れず半睡になったが、明け方、テントのすぐ裏で鶯が一羽大きな声で鳴くので目が覚めた。火をおこし、このウグイスの声を録っておこうとカメラをセットした。この上のムービーは静止画風だけどそうじゃない。後半は焚き火となっているのでおわかりになるだろう。それはともかく、ウグイスをはじめ、鳥たちの朝は騒々しい。

上流を目指して、釣り人が一人、二人と行く。私も朝食を簡単にすませて仕掛けの準備をする。流し毛針、これはあまりよくない。というか、テントの目の前には魚がいないようだ。今度は素朴な浮き釣りでやってみよう。家の近所で買った千円の万能竿に球ウキとハリス止めをつけ、少し大きめの針を一本だけつけた。食料箱やリュックをテントに放り込んで片づけ、いざ出発。キャンプ場にそって下り、吊り橋の下、流れ込みの付近で小魚の群をみつけた。

餌はぶどう虫、これをチョイ掛けにして2メートルほどの高さの岩から眼の下の淵をねらう。メダカの親分みたいなのが群れているが、彼らにはぶどう虫は大きすぎる。中に少し大きめのがいて、簡単に食いついてきた。手にとってみると10センチにならないほどだ。ニジマスの幼魚のようにもみえるがよくわからない。・・・これが一匹目。

今度は場所を変えて、流れ込みの合流点をねらった。姿勢を低くしてソロソロと近づき砂利の上にそっと座りこんだ。いる、いる! さっき釣ったのと同じほどの幼魚が数百匹も群をつくっている。動きは実に素早い。餌をつけるために竿をたてただけで群がサーッと逃げていく。ここでもまた一匹。

キャンプ場から、瀬をわたって六年生くらいの男の子が二人寄ってきた。釣りに興味があるようだ。やってみるか、と声を掛けて竿を渡し、投げ方を教えると交替で釣っている。魚は釣れなかったが、10分ほどすると、落ち着いた声でありがとうございますといって竿を返してきた。・・・いい子たちだ。

こういう河原のキャンプ場に連れてこられた子どもや青年たちを放っておくと何をして遊ぶか、・・・そこに日頃の生活や教育のレベルがはっきり表れる。小さい子たちは川に足を入れることもしないで、とにかく小石を放り込むことに熱中する。この日は、高校生くらいの子たちが、朝、私が淵をねらった岩の上から水中にジャンプして騒いでいた。因みに水温はかなり低い。川に飛び込むのはいいが、高校生がやるのは少し幼くないか。

この日は、30人ほどの大学生と思しきグループも来ていた。中にはミニスカートにヒールの高い靴を履いている子もいて、それはそれで、よく石だらけの河原を歩けるものと感心した。ただし、このグループに限らないが、マナーは実によくない。他の利用者の通路をふさぐような場所でバーベキューをやって平然としている。ポリ袋が飛んでも拾おうともしない。まったく親の顔をみてみたいというのはこういう場合だ。・・・こんな若者たちとはあまり関わりたくない。いや、本当はこういう連中は追い返したいのだが、まあ、そうもゆかぬ。何よりそんな元気も体力ももはや私には残っていないのだ。

一方で、サイクリングで来たらしい親子連れの父親が、テントの張り方を中学生くらいの子に教えているところもみかけた。・・・そうだ、私も、太郎がもう少し大きくなれば、野外生活の方法をひとつひとつ教えてみよう。テントサイトの設営、火のおこし方と管理、トイレの掘り方、野外の歩き方、荷物のパッキング、そして、釣りや野外での遊び方。

自然の中で育とうが育つまいが、人は人となるものだろうが、そこにはやはり何か目に見えぬ違いがあるような気がする。それは何だろう・・・内に抱え込む「自由」の大きさということだろうか。あるいは人と自然に対する興味、生きることへのモチベーションの質だろうか。

帰途の渋滞を抜けて家にたどりついた時にはもう本当にヘトヘトだった。こんなに気持ちよく疲れたのは何十年ぶりだろう。仕事で徹夜をいくつ重ねても、こういう充実感のある疲れには至らない。