金曜日, 11月 06, 2009

十円玉


今朝、銀行のCDに小銭を入れたところ、故障で処理が止まってしまった。
原因がこの十円玉。
充分過ぎるほどスリ減り、厚みさえ少ない感じだ。
よく見ると「昭和二十八年」とある。うん、何とこの硬貨は僕より1年「先輩」だった!
世の荒波を幾星霜、・・・乗り越えてきたという訳だ。

思うに、いよいよ僕らの世代(ポスト団塊)も、世間との格闘で身も心もボロボロという方が目立つようになった。
少し先輩になるが、昔、籍を置いた会社でお世話になった奥村真さんが、先日亡くなったという。
もちろん僕らは、まだ守りに入る年齢ではなく、またそれが許される状況でもない。
CDが十円玉と認めてくれなかった硬貨を見ながら、わが行く末を思う朝だった。

日曜日, 11月 01, 2009

毘沙門の落日

三浦の毘沙門港あたりまで遠出した。
釣具屋によると、どの磯も釣果が芳しくないという。
この日の満潮は午後3時。海は少し荒れて、砕ける波が釣り人の足許を洗うようになった。
大物を狙う欲と波が砕ける恐ろしげな轟きを両天秤にかけて、慎重に足場を選んだ。
これで釣ったのが下のウミタナゴ、・・・22センチあった。
(先輩の釣師の皆さん、笑わないでください、・・・これでも僕には「大物」です)
振り向くと城ヶ島の向こうに夕陽が落ちるところだった。