水曜日, 5月 31, 2006

たろパパのブログ・オン・ブログ No.015

世界に戦火は絶えず、人の心もけっして明るくはありません。・・・でも、パパやママたちは、子どもたちに教えられ、励まされながら、毎日、明るく元気に頑張っています・・・というブログから。

『のびたけおブログ』より・・・
保育園の昼食 2006.5.19
おいしそうな給食です。メタボリック・シンドロームの典型みたいな私としては、こういうランチを出前してくれたら毎日食べたいところです。とは言え、最近、食育基本法ができたり、食育を宣伝する方も多いようです。たろパパは、食育をあまりに強調しすぎたり、「ナントカ国民運動」みたいに全員に号令をかけて何かをやらせるというのはよくないと思いますが、子どもたちにバランスのとれた食事を用意すること自体はとても大事なことだと思います。


【写真】江戸前のイワシの子たち(2006.5.31)
ムーミン谷 2006.5.20
のびさん、みんなでムーミン谷公園にいって楽しんだようです。
「あけぼの子どもの森公園の掲げる理念には、親として共感できます。子ども達は、自由な遊びを通して限界に挑戦したり、危険について学んでいくので、 「危ないからだめ」 では、子どもの意欲や冒険心の芽を摘んでしまうばかりか、体験の中で危険を予知し、危険に対処する力を失ってしまう」
・・・本当にそうですね。
兄弟の真剣な論争 2006.5.27
そうだなあ、子どもの頃って、こういう類の真剣な議論をやったなあ、と懐かしく思い出しました。
「7歳の長男と5歳の次男の間で、ここ何日か論争があるんです。論争といっても、言い争いではなく、 紳士的な(?)意見交換のような感じ。その内容というのが・・・。ウルトラマンは服を着てるのか? それとも裸なのか?  二人は真剣です」
・・・そして、真剣に議論している姿がかわいいですね。

高齢ママの出産 子育て 介護 お仕事日記より・・・
バットにあたって怪我したり、マダニに噛みつかれたり、の息子さんとのドキドキ、ほのぼのの掛け合いをいつも読ませて頂いております。
【写真】一番「大物」のハゼ(2006.5.31)

先生と、コミニュケーションがとれません! 2006.5.18
「最近、子供(小学3年生)の担任の先生と、コニュケーションがとれない事に気がついた。こちらが質問しても、質問の意図するところと、全く違う答えが返ってくるのである。たとえば、子供がリコーダーの吹き方が、あやふやであった。左手と右手が入れ替わっていたのだ。」
・・・子どもたちを育てる教師の能力で大切なことは、子どもの気持ちをとらえるセンス、可能性を見いだす想像力、方法を編み出す創造力で、これらのすべての基礎としてコミュニケーションの力が必要です。現在の教員養成は、決まった設問に決まったとおりの回答を、より多くする方が優秀という原理ですから、こういう先生がいても不思議ではないですね。まったく困ったものです。
お花の味見? 道草編 2006.5.18
息子の学校の帰り道の様子を 垣間見ることが出来た。いつも食べることが大好きな息子、、、「お母さん!さつきの中で一番甘いのは、どれでしょう?赤、ピンク、白の中からえらんでねっ!」
母、、、「うーん、みつのこと?」
息子、、、「そう、こうして蜜はすうんだよ。」<すってみせる。
母、、、<やってみたいけど、抵抗?があってできない>「ふーん」
息子、、、「じゃーん、一番甘いのは、赤です。色の濃いほうが蜜の味も、濃いのだ。白色のが一番薄味だよ。あと、蝶とか、蜂が吸ってしまったやつは味なしだ。」
母、、、「へーっ!!、子供のときに吸ってみて、蜜の味がしなかった理由は、そうだったのか!!」
・・・うーん、「蝶とか、蜂が吸ってしまったやつは味なし」というのは、たろパパも本当に感心しました。まったく子どもって、凄いよねー!

火曜日, 5月 30, 2006

私は貝になりたい

・・・というタイトルのフランキー堺主演のドラマが昔ありました。まあ、いろいろ疲れることがあるとこういうセリフを口走りたくなります。さて、【写真上】はウニです。種類はわかりません。毛のようにみえるたくさんの触手が伸びているためウニのイメージがわきませんが、もちろん立派なトゲもたくさんもっています。一昨日の三番瀬(船橋市)の潮干狩りでみつけたものです。

【写真下】こちらはヤドカリ。カラス貝の上によじ登ろうとしています。ヤドカリは一日中、ヤドカリ同士でバトルを繰り広げています。こうした海の水槽は実に賑やかで、みていて飽きることがありません。これを眺めながら歯のブラッシングをすると、10分くらいはすぐ過ぎてしまいます。歯の健康のために海族水槽ウォッチはいかがでしょうか・・・なんちゃって!

日曜日, 5月 28, 2006

三番瀬(千葉県船橋市)

今日は低気圧の通過直後という微妙なタイミングになってしまいましたが、東京湾の奥、船橋海浜公園にご近所で潮干狩りに行ってきました。ほとんど干潮時刻の直前の到着になってしまいましたが、駐車場もギリギリでセーフでした。

【写真上】天気が微妙でしたが、大勢の人が潮干狩りを楽しみました(2006.5.28)

結果は大漁でした。アサリは1kg持ち帰りで600円ということでしたが、2家族で3kg採りました。たろパパは、太郎君たちと一緒にイワシ系の幼魚を数十匹、エビやヤドカリなどをたくさん捕まえました。このため【写真右】のとおり、たろパパの家の水槽は、ミニ海族館になってしまいました。

土曜日, 5月 27, 2006

ノルウェイの森

昨晩は、村上春樹の『ノルウェイの森』(上巻)を読みました。読んでいるうち、ふと、ビートルズのノルウェイの森 Norwegian Wood (This Bird Has Flown) がどんなメロディだったか思い浮かばなくて、ネットで聞いてみました。・・・うん、うん、ああそうだった。
I once had a girl, or should I say, she once had me
(昔、僕に彼女がいた、いや、彼女に僕がいたというべきかもしれない)
下手な訳で申し訳ないけれども、本の方は「よき青春小説」という印象で、まだ村上春樹の世界にハマりそうな気配は(まだ?)ありません。あるいは主人公の若者は僕に似ているのかもしれません(もう自己投影が始まっている?)。直子、レイコさん、あるいは小林書店の娘、緑といった女性たちは、それぞれ心を病み、あるいは人間関係に深く傷ついています。・・・さて、下巻はどのように展開していくのでしょうか。

サッカーのワールドカップが近づいています。私はこうしたスポーツ・イベントに冷静で、古代ローマの為政者がコロセウムで市民に提供したさまざまな格闘技大会のようなイメージでとらえてしまいます。世界の注目がドイツに集まりますが、イラクやアフガンでは気を昂ぶらせた米兵が空爆を繰り返し、テロが続発しています。アフリカでは民族間の内紛が絶えず、たくさんの子どもたちが飢餓や医療の絶対的な不足のなかにいます。

【写真】連休に東京湾でつかまえたハゼがずいぶん大きくなった(2006.5.27)


何事も「光と影」の影の部分だけをみれば気持ちは暗くなってしまいますが、それでも私たちが生きているこの社会が、安んじて働き、子どもを育てることにけっしてふさわしくない状態にあるという現実を忘れることはできません。親たちは競争社会の中で働くことに忙しく、小さな子をもつ母親たちは「楽しい育児」幻想に振り回されて疲れ、小学校の教師には子どもとごく普通のかみあった会話をする能力を欠いた人もおり、小学校や中学校でスポイルされた子たちは不登校や家庭内暴力に走り、中には家族から捨てられて、人知れず施設の中で死ぬほど殴られたり鎖につながれたりしている者もいます。

・・・何かがおかしい、でも、どうすればよいのでしょう? たくさんの方が、社会のあらゆる場所で悩み、そして問題の解決のために努力を続けていることは間違いありません。行き違ったり、対立したり、・・・こうしたことを恐れず、まず語り合うこと、議論することが第一歩だと、たろパパは思うのですが。

【写真】太郎が庭のグレープフルーツの木でみつけたアゲハの卵(2006.5.27)

金曜日, 5月 26, 2006

たろパパのブログ・オン・ブログ No.014

ちょうどマダムお京さんから、昨日の投稿に「ある」ことの大切さを強調するコメントを頂いたところですが、それはそれとしても、毎日、なんらかの成果を出すことを求められる仕事の現場では、まさに忙しない「明日」を巡る競争が続けられています。・・・今日は、梅田望夫さんの My Life Between Silicon Valley and Japan から気になるところを拾っていきたいと思います。
warp-speed, ultraconnected culture at work
今のアメリカの学生さんたちの文化を一言で表すとこうなるんだそうです。まあ、確かにこのような文化を可能にする環境はこの3年ほどで大きくできあがってきたということだとは思います。でも、いやはや、驚きではあります。論理的な可能性がみえれば本気で突っ走るアメリカ人のパワーがみえますね。

「とにかく若者のほとんどが厖大なネットワークを持った状態でキャリア構築を行う時代だということである。これは明らかに、我々の時代と全く違う。そして皆、プライベートな情報の開示も含めて、旧世代には理解できないほどものすごくオープン。そして、おそろしいスピードで厖大な量の情報を皆がシェアする文化」
「そしてチーム、プロジェクト、協力という感覚を皆が共有していて、たとえば何か技術的な問題に直面すればギークの友人にIMで尋ね、問題を解決する。会社の境界など考えずに、外部の人間の知恵を求める」
【写真】1.5センチほどに育ったカマキリ(2006.5.21)

日本でもミクシィの会員が300万人と騒がれたり、確かに一部の優秀な学生たちはネットを上手に活用しているとは思うのですが、どうも見劣りするようです。日本の教育は、小学校あたりで、さもないことに子どもたちを追い回して疲れさせ(うざい、かったるい)、大学生になるころには人間や世界に対する興味を喪失した消極人間をつくることが大変上手だということではないでしょうか。

・・・小さな子をもつ者としては、こんな他人事みたいな表現はしたくないのですけれども。小学生くらいの子たちには、自分の意見をはっきりもつことが一番大切であること、人は自分と違うということ、人の気持ちを思いやる想像力が大切なこと、・・・あの trin for trin どおりですが、こうしたコミュニケーションの基本をしっかりと身につけさせることができればよいのだろうと思います。それができれば、あとは自由にいろんなことを体験させて自分から考え、周りと議論しながら学んでいく習慣をつければいいのだと思います。
総表現社会と村上春樹の言葉
このところ、新聞紙上やネット上で村上春樹の名前を多く目にするようになりました。海外での高い評価が国内での評価に環流する形のようです。ところで、理由は自分でも定かではありませんが、私は彼の小説をほとんど読んだことがありませんので、今ちょうど『ノルウェイの森』を読み始めたところです。

それはともかく、この投稿によると、村上春樹という人は、プロの批評家の自作への評論を読まないらしい。このことを巡る柴田元幸さんと村上さんのやりとりが紹介されています。柴田さんが、では「読者の声は聞かれますか?」という問いに、村上さんが(概略)つぎのように答えています。

「インターネットでウェブサイトをやっていたときは全部読みました。僕がそのとき思ったのは、一つひとつの意見は、あるいはまちがっているかもしれないし、偏見に満ちているかもしれないけど、全部まとまると正しいんだなと。・・・(中略)・・・僕は正しい理解というのは誤解の総体だと思っています。誤解がたくさん集まれば、本当に正しい理解がそこに立ち上がるんですよ。だから、正しい理解ばっかりだったとしたら、本当に正しい理解って立ち上がらない。誤解によって立ち上がるんだと、僕は思う」

うん、まあ、そうですね。このブログページでは、この村上さんの言い方自体を巡って、またさらに延々と多くの皆さんが入り乱れて賛否のコメントを寄せている訳ですが、この認識の形成のされ方の構造はあたっているだろうと思います。一般に、認識の深化は、誤った理解が現実や他の異なる認識との対比で訂正される過程を必ず経過しますし、そのために、対立的な議論を続けていると、論者Aの論旨がいつの間にか論者Bの論旨になっていたりということが起こることになります。多数の人が関わるネット上で、次第に「正しい理解」が形成される動的な構造を指摘している村上さんの言い方は適切と思われます。

水曜日, 5月 24, 2006

働きざかりの落とし穴 ・・・河合隼雄 『対話する人間』から

しばらく河合先生のこの本とご無沙汰でしたが、前回のテーマであり「中年の発達心理学」という副題のついたこの章をもう一度とりあげてみたいと思います。

中年期の人々が陥りがちないろいろな心の問題を「創造の病」と位置づけましょう、ということがこの章の軸になっています。若い頃からの努力によって、社会的にあるいは経済的に成功した時に直面する虚しさ、自分を無意味としか思えない袋小路、・・・ある面で、中高年の自殺やうつ病との関連性が大きいと考えられる問題ですが、これを精神上の成長の転換点として捉えていく視点で、家族の意味、心と身体性、意識と無意識の関係、「する」と「ある」のバランス、生と死の問題、死に向かう準備と宗教性といったことが論じられていきます。

【写真】ザリガニ釣り(2006.5.14 どんどこ池で)

「家族の意味」については、離婚の危機や夫婦の会話のなさ、あるいは子どもによる家庭内暴力といった家族関係の問題と、それを単に反省によってではなく、「自己の掘り下げ」の努力を通じて、新しい価値観を創造していくきっかけに転換していくことの大切さが強調されています。

また、「する」と「ある」のバランスとは、現代の社会があまりに「する」ことに傾き過ぎていて、「ある」ことの意味をなおざりにしていることを批判し、「ある」ことの復権を提唱されています。ここで、「する」こととは、働くこと、活動すること、何事かを成し遂げることであり、「ある」こととは、「父であること」「子であること」といったことです。例えば「子育て」という言葉は「する」系だということになるのでしょう。本では「赤ちゃんがニコニコしているだけで、家族みんなの心がホッとする、笑いが起きる」といったことを「ある」ことの例としてあげています。

そして、「死にむかう準備」も、中年の精神的成長にとって大切な要素だと思いました。もとより私自身は神様というものを信じませんし、唯物論的に歴史発展を捉えてきたつもりですが、同時に、ユングが唱えたという物語による無意識の探求の意味を認めるものです。心の奥底を宗教性のある説話文学によって探るといったことにも興味を感じました。ここで紹介されている「今昔物語」や「宇治拾遺物語」についても、いつか読んでみようかと思いました。

私個人の反省ではありますが、思春期において正面から自分に向きあうことが少なかったと思います。そのためにも、今、(後期)中年の私が、いわば「第2の思春期」をどのように迎え、生きていくのか、このあたりを、今度は慌てずじっくり取り組んでみたいと思った次第です。・・・ちょっとマジメになり過ぎでしょうか(笑)

火曜日, 5月 23, 2006

たろパパのブログ・オン・ブログ No.013

柳田充弘の休憩時間 より
柳田先生のブログは、定年退官という一見悠々自適の生活を送られながら、研究にも、政治の動きにも、子どもの気持ちにも、自由に想像力を羽ばたかせているところに魅力があります。もう1か月もフォローしていませんでしたが、今日はここから拾ってみます。
子供の日 2006.5.5
湖西の川はすべて、がちがちのコンクリートで両岸を固めていて、それが場所によっては山の中腹まで続くとか。そんな必要があるのだろうか、と誰もが思うような気がするのですが、事情に詳しい人にいわせると、比良の急流はすべてそのようにせねばならないのだそうで、まだやってないところが沢山あるのだそうです。ふるさとの川を思い浮かべると、わたくしのような世代の人間は、川岸にはすべての面白い魚や水生生物がいるという記憶を持っているので、こういう川をみるのは正直かなりつらいものです。子供の日ですが、川であそぶ子供の姿を見るのは湖西では特別な場所に行かないと駄目みたいです。
・・・子どもたちの仲間だけ行って、水に入って遊ぶことができる川が私たちの周りに復活する日が来るのでしょうか。
【写真】秋川渓谷で(2006.5.3)
主観と客観 2006.5.9
でも結局、実際に会ってみて話しをすれば、優れた研究者かどうか自分なりの判断は出来るものです。そのうえでわたくしなどは、その研究者が自分のことをどう思っているか、それをそれとなく引き出すようなことが、年をとってからの楽しみです。割合技巧が高まって、そのあたりの内面をある程度会話から知ることが上手になったような気がします。そういうことで、結局内面を知れば、ほとんどの優れた研究者は、ブラックアンドホワイトのように、自分を優れているとか劣っているとか、そんなふうに思っていることはほとんどないようです。
・・・うーん、「研究者」というところを、「人物」と置き換えても通じるお話しのように思いました。さすが柳田先生くらいのお歳になると人物眼が肥えてくるようです。
論文を完成するタイミング 2006.5.13
データが出たら、すぐ論文に書いて出せる新酒でも味がしっかりしてるものもあるのですが、データが示す現象が何を意味するのか分からないものは熟成期間の必要なお酒のように、置いておくことの価値を考えて、どうしても後回しになって(しまう場合もある)。・・・(中略)・・・ただ寝かせてるだけのように見えても、時期がくるための熟成期間のいる論文もかなりあるのです。1年8か月前に無理矢理書けば、結局適切な議論がぜんぜん出来なかったかもしれません。このあたり、こういう類の論文を書く時期は非常に難しいものです。
・・・ふーん、そうなんだ。科学、とりわけ生物を対象とする科学とはそういうものかと感心しました。
秋田県での事件について 2006.5.22
しかし、わたくしはそのことを先生に言うことが出来ませんでした。先生は見た目にどんどん苦しそうになり、しばらくして学校に来なくなりました。でもわたくしは、そのことを、親にも兄弟にももちろん級友にも、だれにも言えなかったのでした。その子への同情というわけでも必ずしも無かったとおもいます。このことは、ずっとわたくしのなにかの負い目になっているのですが、やはり告げ口はできない、という気持ちが強かったのだと思います。
・・・タイトルの事件とは直接関係のない、先生の子どもの頃のお話しです。小学校のクラスで給食費がなくなった事件、それを盗んだと思しき子のことを誰にも言えなかったという記憶をたどっておられます。

月曜日, 5月 22, 2006

久しぶり、快晴の週末

先週末はほとんど仕事もせず、とくに日曜日は快晴で一日、子どもたちと遊びました。昼すぎから近所の子たちを連れて武蔵野中央公園へ。少し風があったものの、ゴムでとばす紙ヒコーキで遊びました。ここには八幡町のコミセン(武蔵野市のコミュニティセンター)などに集まっているヒコーキ好きのおじさんたちがいて、小さい子が来るとご自分から声を掛けてあれこれお世話して下さいます。昨日も、子どもたちひとりひとりのヒコーキをよく飛ぶように調整をしたり、ゴムひもを分けて頂いたりしました。感謝です! 太郎たちのヒコーキは3秒とか5秒とかしか飛びませんが、この大先輩たちが飛ばすと20秒とか30秒とか飛んでいます。競技会などでは5分以上も飛ぶとのことで、ううん、結構奥が深そうだと感心しました。
【写真】ウシガエル、でしょうか?(2006.5.21 どんどこ池で)


その後、柳橋保育園に行って、私は園庭作業、子どもたちはザリガニつりをしました。園庭作業は10名ほどで、カブトムシの床づくり、ジャブジャブ池の掃除などを行いました。カブトムシの繁殖床は60センチ級のクヌギの丸太を並べてつくり、超豪華です。後日、周りをネットで囲い、昆虫コーナーができる予定です。子どもたちはザリガニつりに夢中で、全部で10匹以上釣り上げたようです。途中で、写真のウシガエル(?)が出てきて大騒ぎ。結局、逃げられましたが、「何か(西洋の)物語にでも出てきそうなカエルだね」と評判になりました。

【写真】園庭のようす。手前でジャブジャブ池の清掃作業、どんどこ池では子どもたちがザリガニ釣りにハマっています(2006.5.21)

日曜日, 5月 21, 2006

生きもの動静(昆虫・魚など)

昨日、シジュウカラが巣立って、なんとなく家の周りが寂しくなった感じです。まあ、そのうち親子で「里帰り」してくるのを楽しみに待ちましょう。・・・ということで、「生きもの動静」をまとめてみます。

【写真】5月の連休に葛西海浜公園での潮干狩りで捕えたイワシ系(?)の幼魚(2006.5.5)

・カナブン幼虫(約70匹)・・・先日、糞だらけになっていたマットを交換してから元気に動きまわっています。
・カブトムシ幼虫(2匹)・・・順調に育っています。今度、ケースやマットを整えましょう。
・コクワガタ・・・冬越しして一回り大きく(4cm弱)なった感じです。何の世話もせずに冬越ししてしまいました。
・カマキリ・・・連休に卵殻をみつけて孵化したカマキリですが、バラの木のあたりで生きているようです。たろう君によれば、大きさは約1.5センチくらいになっているとのこと。
・モツゴ(7匹)・・・最初、11匹もいたモツゴですが、狭い水槽でチェイスを繰り返すうちに、1匹また1匹と水槽から飛び出し、煮干し状態で発見される「事件」が連続しました。そこで、昨日、改修したポンポコ池にボウフラ対策を兼ねて移住させました。ところが昨日の大雨で池があふれたり、今朝は近所の猫が水飲みに来たりしており、大きな2匹以外のモツゴが見あたりません。うーん、どうしたんだろう?
・クロメダカ(約20匹)・・・元気に冬越ししたメダカたち、水温の上昇とともに活発になってきました。モツゴの水槽をメダカの「繁殖槽」にする準備をしました。メダカがホテアオイの根に卵を産みつけたら繁殖槽に移して孵化させる考えです。なお、メダカに同居するトンボのヤゴも元気そうです。そのうち羽化がみられるかもしれません。
・海の魚たち・・・上の写真の魚たちですが、大きな水槽で元気に成長しています。イワシ系4匹、ハゼ系1匹、エビ・カニ系3匹です。

土曜日, 5月 20, 2006

シジュウカラの巣立ち

今朝は、夜来の雨があがり、動きの激しい雲間から陽のさす気持ちのよい朝となりました。土曜日で寝坊してしまい、9時頃起きてみると、シジュウカラの巣箱がある玄関先が静かです。もうそろそろ巣立ちとは思っていましたが、見事に巣箱は空っぽで、どこか遠くに親鳥と子鳥たちの鳴く声が聞こえていました。・・・ということで、巣立ちの瞬間については、完全に「抜かれ」ました! まあ、そういうこともあるんですよね。でも、(たぶん)無事に子育てが終わったのでしょう、親鳥さんたち、ご苦労さまでした。
【写真】巣立ちから30分ほど後、母鳥が近くに戻ってきました。この時は子鳥たちを連れておらず一羽だけ(2006.5.20)

でも、実は親鳥たちの「苦労」はまだ続くのかもしれません。去年、巣立ちから2週間ほど経った5月末ころ、子鳥が電線の上で親鳥から餌をもらっていました! 一応、巣立ったとはいえ、自分で餌をとれるようになるまでには、かなりの期間、訓練が必要ということでしょうか。しばらくの間、シジュウカラ一家はグループ行動をするのだろうと思います。

【写真】ゴールドクレストの枝の中に巣箱がみえる(巣立ち後)(2006.5.20)







先にも書たことですが、去年の巣立ちが5月19日、今年が5月20日です。今日はたまたま数日来の雨模様の天気が回復し、晴天になったということがあったにせよ、実に精確な自然の暦ではあります。また、巣立ちが必ず晴天の日に起こるかどうかはわかりません。でも、ようやく飛ぶか飛ばないかといった子鳥たちのようすをみれば、やはり天気のよい穏やかな日に巣立つのが自然という気はします。

【写真】巣箱の中のようす。巣材は、一番下がゴールドクレストの枝葉、その上に繊維状のもので内側を円くつくっている。糞もいくつかみえる。今年は正確にヒナの数を確認することもできなかった(2006.5.20)


さて、今年はこの巣箱のあるゴールドクレストを切ろうかと考えています。最初の植え付けが中途半端で、そろそろ嵐の時などに倒れそうですし、大きくなりすぎて通るのに邪魔になります。・・・もちろん、そうなると、何年かの間、シジュウカラの営巣を見ることができなくなるかもしれません。どうしましょうか。

金曜日, 5月 19, 2006

鹿島鉄道とアサザ

昨日は茨城県の霞ヶ浦あたりに仕事で出かけました。その時、利用したのが、この「鹿島鉄道」です。この線は、常磐線の石岡駅と鉾田駅の間を、写真(下)のとおり1両だけで走ります。もちろん赤字で、廃線も検討されており、「鹿島鉄道を守る会」が結成されて存続運動をやっています。

【写真上】エラく格好がよいが、あまり現役で動いている様子がない(2006.5.18 常陸小川駅で)

この霞ヶ浦の北側の一帯は、東京に比較的近いにも関わらず、自然あふれる農村地帯といった感じで、ゴルフ場などをのぞくと大規模な開発はあまりありません。霞ヶ浦の浄化をさらに進めれば、素晴らしいリゾート地になる可能性があるように思われます。

【写真】これは何か貨物の積み降ろし場のように見えるが、季節的に使われるものかもしれない(2006.5.18 常陸小川駅で)


沿線には「アサザの群生地」もあります。このアサザには、大量の水を循環させて浄化する働きがあり、地元のボランティアグループがアサザの植生に努めているとのことです。

【写真】この電車には、高校生やお年寄りの乗客が多くいた(2006.5.18 常陸小川駅で)

水曜日, 5月 17, 2006

たろパパのブログ・オン・ブログ No.012

いやー、ウォッチしたいブログがどんどん増えた上に、皆さん、快調に更新されるものだから、もうとってもついていけません。・・・まあ、そうも言っていられませんので、今日は、小田嶋隆さんの『偉愚庵亭憮録』より、ウツや自殺を巡る議論を紹介します。
転落 2006.5.13
小田嶋さんの身近で事故があって人が亡くなったらしい。これを巡って、自殺やウツ、そして、自殺によって残された遺族の気持ちなどのコメント、意見が交わされています。このやりとりを読む限り、うつ病に陥った場合の思考がどのように極端な「視野狭窄」状態となるのかといった、磯部潮さんの『「うつ」かもしれない 死に至る病とどう闘うか』(光文社新書)の認識をぜひもっと広める必要があるように思われました。

【写真】菜の花が終わった後に立派なナタネができている(2006.5.14 柳橋保育園で)
うるうる 2006.5.13
続いて、この「うるうる」では、小田嶋さんがかつて抗うつ剤を飲んでいた経験から、次のようにクスリの効果を振り返っています。
「無論、薬で得ていた多幸感は、薬をやめれば去ってしまう。でも、一度あのすっきりとした青空みたいな気分を味わうと、事後が違ってくる。たとえば、頂上からの景色を一度でも見たことのある者は、キツい登り道にも簡単にはめげなくなる、と、そんな感じ。」
「それに、薬みたいなもので簡単に気分が爽快になるということを経験すると、「苦悩も絶望も、しょせんは化学的な反応に過ぎない」という開き直りが生まれる。」
ウツに陥って苦しんでいる方は、とにかく専門医にみてもらい、クスリの処方を含めて適切な治療を受けることがどれだけ重要か、ということだと思います。ただし、このコメントでのやりとりでは、「自分なりに抗うつ剤を飲むことも有効」みたいになっていますが、これは止めたほうがよいでしょう。

火曜日, 5月 16, 2006

そろそろ巣立ち!

今日は天気があまりよくありません。お昼頃から雨も降り出しそうですが、シジュウカラの親鳥たちはせっせとヒナに餌を運んでいます。去年(2005年)の巣立ちは、写真の日付でみると5月19日でした。去年と同じくらいだと考えると、あと数日で巣立ちの日となるかもしれません。これから数日して、天気のよい朝に親鳥たちが給餌を止め、巣の周りで盛んに鳴くようなら、その時が巣立ちです。今年は側板をあけるようなことはせず、ヒナが自分で巣穴から出ていく瞬間をみてみたいものです。

【写真上】餌をくわえて、これから巣箱に入るところ。胸の黒い部分が細いので母鳥らしい(2006.5.16)


それにしても、自然の営みのなんと精確なことか、と感心します。カレンダーをもっている訳でもないのに、去年とほとんど数日も違わずにヒナたちは育っているのです。また、直径2センチにも足りない卵から孵って、わずか3週間ほどで、自分で飛べるまでに成長するスピードにも脱帽です。いったいどれだけの餌を、親鳥たちは食べさせるのか、少なくとも巣立ちの時の体重の3倍から5倍くらいは食べさせないといけないのではないでしょうか。もの凄い量に違いありません。ほぼ3週間の間、一日中、1分から3分ほどの間隔で親鳥たちはせっせと給餌に励んできました。

【写真中】巣箱から出てくる時にも、クチバシに何か白いものをくわえている。ヒナの糞かもしれない。(2006.5.16)


ヒナたちはもう目が開いているようです。写真をとろうとすると、巣の底のほうに折り重なって「居ないフリ」をするのがかわいい。鳴き声もしっかりしてきて、親鳥が巣箱に戻った直後の鳴き声は、私が家の中にいてもはっきり聞こえるくらいになりました。去年の巣立ちの記録をみると、巣立ちは朝8時頃だったようです。今年の巣立ちにもぜひ「立ち会い」たいものです。

【写真下】もし、ヒナが巣立ちできるくらい成長していると、側板をあけた時に飛び出してくる危険があるので、静かに開けてみた。ヒナたちは5羽から8羽くらいいるようだ。皆、警戒して身を寄せ合っている。巣立ちまであと数日はかかりそうに思われる。(2006.5.16)

月曜日, 5月 15, 2006

「自殺」を防ぐために

5月13日、自殺対策の法制化を求める一斉街頭活動が各地で行われました。この活動は、遺族や自殺予防のためのグループなどが行ったということですが、本当にこうした活動が地域の自殺予防ネットワークの形成につながり、大きな実を結ぶことを心から願いたいと思います。
「うつ」かもしれない 死に至る病とどう闘うか 磯部 潮(光文社新書)
によれば、現在の自殺死亡数は、1958年(23,641人)、1986年(25,667人)を超える戦後第3のピークの時期が続いており、1998年(31,755人)から7年連続で3万人を超えているとのことです。そして、この自殺者の90%以上がなんらかの精神疾患に罹っていた、そのうち60%は「うつ病」であることがわかっている、とあります。まさに、うつ病は「死に至る病」ということになります。

これまでの私などの認識では、「ウツの人に対しては励ましたり批判したりしてプレッシャーを掛けるのは厳禁、逆になぐさめるのも良くない、自然に恢復するのを待つしかない」といったところでした。・・・しかしながら、この本の主張によれば、けっして症状を甘くみないこと、とにかく専門医に委ねることが必要、一見「回復」したかに見える時が一番自殺の危険が大きい、といったことが強調されています。そして、「自分には生きている価値がないから死にます」といった、通常の判断力を失った「視野狭窄」状態こそ、人を死に追いやる因子としています。・・・「うつ病」についての整理された認識をもつために大変役にたつ1冊です。

【写真】カリンの木にとまるスズメバチ(2006.5.14 柳橋保育園で)

日曜日, 5月 14, 2006

ポンポコ池の改修工事

連休が終わってからの1週間、東京は「もう梅雨入り?」みたいな肌寒い雨模様が続きました。今日はその雨もあがって、時々は陽もさす温かな日となりました。太郎くんの家では、懸案の「ポンポコ池の浚渫(しゅんせつ)など改修工事」が行われ、今までクレソンなどが繁茂していた池がきれいになり、去年より少し広くなりました。今週には、ここで「田植え」を行います。

【写真】テントウムシ(2006.5.14 ポンポコ池で)

ところで、ポンポコ池の親池である柳橋保育園のどんどこ池では、今日、太郎くんの仲間たちが何と40匹もザリガニを釣ったそうです。どんどこ池では小さな魚たちを守るため、できるだけザリガニは捕ってしまう方針なのです。このため、午前中に捕り残したザリガニについては、太郎くんたちがこれから捕りに行くことになっています。それから、太郎くんの家の2階のベランダにいたザリガニがついに逃げ出しました。ポンポコ池に逃げ込まなければいいのですが・・・。

【写真】ポンポコ池に水を入れたところ、奥の浅い部分に稲を植える予定。真ん中にわずかに去年植えたミニ睡蓮が残っているのがみえる(2006.5.14)

土曜日, 5月 13, 2006

今日は雨

今日、東京は雨もよう。晴れれば野外は気持ちのよい新緑の季節なのに、出かけることもできません。そこで、魚を中心に太郎くんの家の生きものの紹介をします。

【写真】稲の苗は1センチほどに育ちました。毎日、かなりのスピードで伸びはじめた感じです(2006.5.13)




【写真】ハゼ系(3cm)。結局、これがハゼ仲間(1cm)を食べてしまったらしい。今日は脱皮したエビなども見あたらず、ひょっとしてこいつが?・・・という疑惑をよそに、ゆうゆうと泳ぎ回っています。なお、イワシ系4匹は元気(2006.5.13)



【写真】2005年から2006年の冬を無事越えてきたクロメダカたち、水温の上昇とともに少しずつ成長のスピードが早くなっているようです。なお、今日は4月にとってきた野川のヤゴはみあたらず、また、カエル(5mm)は庭に放しました(2006.5.13)




【写真】4月に野山北・六道山公園で捕ってきたモツゴたち。食欲が超旺盛でどんどん大きく成長している感じがします。(2006.5.13)

金曜日, 5月 12, 2006

増殖する俳句歳時記

清水哲男さんの「増殖する俳句歳時記」は、10周年を迎える長寿サイトです。今日、久しぶりにのぞいてみたら、池田澄子さんという方のつぎの句が掲げられており、思わず共感でした。
目覚めるといつも私が居て遺憾
はい、まったくそのとおりですね。もっとも、目覚める度に違う自分だったら、それはそれでかなり鬱陶しいかもしれません・・・。

<生きもの動静>
・シジュウカラ・・・猫やカラスの接近をかいくぐって元気に給餌してます
・海の魚たち・・・ハゼ(3cm)が唯一のハゼ仲間(1cm)をしっぽの方から飲み込もうとして、(1cm)は瀕死の重傷を負いました。まったくダボハゼとはよく言ったものです。・・・充分大きく育ててから、たろパパが天ぷらにして食べて差し上げましょう。
・海の魚たち・・・エビ(3cm)が脱皮しました。
・ハンテンハナムグリの幼虫・・・昨年末から大きな昆虫ケースの中にマットと一緒に入れっぱなしになっていました。3日ほど前にマットを入れ替えたところ、約70匹ほどが大人の小指大に育っていることがわかりました。
・稲の苗・・・7、8mmくらいに伸びました。

【写真】巣のなかのシジュウカラのヒナたち(2006.5.11)

木曜日, 5月 11, 2006

猫あらわれて、シジュウカラ、大ピンチ!

今朝は太郎くんの家で子育て中のシジュウカラ一家が大ピンチとなりました。たろパパたちが朝食をとっていると、外で親鳥たちが盛んに警戒時のジジジジ・・・という声で鳴いているのが聞こえました。二羽とも口に餌をくわえたまま巣箱に入ろうとしません。・・・なんと、この時、こげ茶色の猫が巣箱の下あたりをウロウロしていたのです。この時は、たろパパが猫を追い払いました。でも、この猫は10分ほどするとまた現れたのです。こんどはなんと巣箱の木に登っていたのでした。

【写真】親鳥が来たと思いクチバシをのばすヒナたち(2006.5.11)

2度目もたろパパが追い払いましたが、猫はどうも巣箱に手が届くところまで登っていたようです。その後、また親たちが給餌を再開しましたが、たろパパはまず写真を撮ってみました。かわいいでしょう? まだ目は開いておらず、たろパパが側板をあけると親鳥が来たと思ったのでしょう、口をあけて盛んに首をのばして鳴きます。写真では5羽みえます。今年はヒナの数が少ないのか、あるいは、たまたま5羽だけが首を伸ばしたのかもしれません。

【写真】餌を口にくわえ、巣箱に入る前に「安全」を確認する(2006.5.11)

今日はカラスもようすを窺いに来たし、これから巣立ちの時期まで、親鳥たちは本当に気の抜けない期間でしょう。たろパパは、猫が側板をあけないように巣箱を針金で縛りました。太郎くんたちには、巣箱の周りで静かにするだけでなく、もし猫などをみかけたら追い払ってくれるようお願いします。

水曜日, 5月 10, 2006

アイ・メンタルスクールの事件

ひどい事件だと思います。この施設には70名もの収容者がいたとのこと。また、全国にはこうした施設が100箇所ほどあるといいます。そのすべてで暴力が常態となっているということではないと思いますが、親や家族から文字どおり「捨てられた」人たちが、場合によっては暴力の威嚇の下に押し込められているということです。先に毒舌の小田嶋隆さんが「生体廃棄物処理の理論と実践」なんて書いているのをみて「ひどいことを言う」と感じましたが、ひどいのは実態のほうなのでしょう。このアイ・メンタルスクールに較べると、この小田嶋さんに追及された戸塚ヨットスクールの方がまだ「真剣に」子どもたちの「更正」を図ろうとしているかのように見えてしまいます。

ひきこもりや家庭内暴力をふるう子どもたちへの対応については、とるべき決まった方法はないようです。人がひとりひとり違うように、親子の関係もすべて異なるということでしょう。しかし、思春期にある子どもたちはほとんど例外なく周囲の大人たちの生きかたを凝視し、中には大人に体あたりして「確認」さえしながら育っていきます。この時、ぶつかっていった子どもたちをしっかり受けとめる大人、あるいは正面から対決する大人を見いだせなかった子たちは、吹き上げる成長のエネルギーを形にすることができず、周囲への暴力に走ったり、逆に、引きこもってリストカットしたり、ということのように思われます。

【写真】これは去年(ちょうど1年前の今頃 2005.5.7)のシジュウカラのヒナたち(再掲載)。今日あたりはヒナたちの鳴き声もはっきりしてきて、親鳥たちが巣に戻ると、秋の虫のような感じで盛んに鳴きます。今日、たろパパがまた巣穴から覗いたら、7羽か8羽くらいのクチバシがみえました。

このアイ・メンタルスクールのような施設に収容されている人たちはどれくらいいるのでしょうか。数千人・・・ひょっとすると数万人もの規模になるのではないでしょうか。こういう施設を必要としていることは、もちろんこの社会の病理ということではあるけれども、だったらどうするんだということを、私たちは考えなければならないと思います。ところで、こうした施設をニュースが「引きこもり自立支援施設」と紹介するのは適切ではないと思います。手錠や鎖を使うことを、到底「自立支援」ということはできません。

火曜日, 5月 09, 2006

カンブリア宮殿

はてなの近藤淳也さんが出演したTV番組「カンブリア宮殿」が昨晩放映された。近藤さんについては先の「はてなに入った技術者の皆さんへ」あたりを読んだほうがはるかに正確に評価できるので、大きな新発見というものはなかったけれども、一緒に出ていたミクシィの笠原健治さんについても意外とよいキャラクターだなと感心しました。こうした「第3世代」の皆さんが大活躍し大きく成長することを期待したいと思います。

【写真】プラスチックケースの苗床で発芽した稲。今年は少し時間がかかったようです。川の魚も成長が遅いようですが、植物もそうなのでしょうか(206.5.9)

それにしてもあの番組で、女子大生など「SNS参加者」というお嬢さんたちがたくさん並んでいたのはナンダ? という気がしました。カンブリア宮殿を見たのは初めてでしたが、いつもあんな感じなの? あれって、村上龍さんの趣味なんでしょうか。ミクシィにしても、時間にもお金にも余裕のない子育て中のママたちが一番切実かつ有効に利用している訳で、あそこに並んでいた皆さんは「ちょっと違うのでは」という印象をもちました。・・・まあ、いいんだけれど。

<動静>イワシ系5匹のうち1匹がカビらしき原因で死んでしまった。これは捕ってきた当初からあまり元気がなかった。モツゴ、メダカは元気。カエルはホテアオイの上を動かず。天気がよくないけれども、シジュウカラの親たちはせっせと給餌に励んでいる。

月曜日, 5月 08, 2006

拾得物

この連休中に、太郎くんの家はベビーラッシュとなりました。カマキリがつぎつぎと生まれ、シジュウカラも孵化しました。今朝、たろパパが巣箱を覗くと、暗い巣の中に可愛いくちばしが2つ見えました。また、オタマジャクシはカエルになりました。

【写真】生まれたばかりのカマキリの子(2006.5.5)

ところで、たろパパは昨日、電車のなかでビニール傘を拾いました。それから、なんと今朝はまた電車のホームで寝ていたクマのプーさんのぬいぐるみを拾いました。
遺失物法には次のとおりの定めがあります。
<第一条  他人ノ遺失シタル物件ヲ拾得シタル者ハ速ニ遺失者又ハ所有者其ノ他物件回復ノ請求権ヲ有スル者ニ其ノ物件ヲ返還シ又ハ警察署長ニ之ヲ差出スヘシ但シ法令ノ規定ニ依リ私ニ所有所持スルコトヲ禁シタル物件ハ返還スルノ限ニアラス>
つまり、他の人がなくしたものを拾った場合は、できるだけ早くなくした人に返すか警察に届けなさいということになります。また、拾ったものをネコババすると遺失物等横領罪となり、刑罰は最高で1年の懲役と定められているとのこと。

クマのプーさんは、今、たろパパの目の前の机の上でまた心地よげに寝ていますが、届けないと「懲役1年」ということになりかねません。
プーさん、君はいったい誰のものなの?
どこのパパかママが買って、誰にあげたものなの?
プーさんは何もこたえません。
たろパパは、太郎くんが2歳くらいのとき、やはりクマのプーさんの縫いぐるみを満員電車のなかでなくしたことを思い出しました。というか、このプーさんがホームに転がっているのを見たとき、なくしたプーさんが戻ってきたような気持ちになりました。あの時は、そうだ、わざわざ東京駅の遺失物保管コーナーまで探しに行ったのでした。係りの方に「クマのプーさんの縫いぐるみ・・・」というのがちょっと恥ずかしかったことも思い出しました。

さて、このプーさんも、ひょっとすると探している子がいるかも知れません。やはり、届けた方がいいかな・・・と思うたろパパです。

【写真】のんびりと餌を探すカモたち(2006.5.3 秋川渓谷で)

日曜日, 5月 07, 2006

たろパパのブログ・オン・ブログ No.011

いやー、連休の間にもブロガーの皆さん、せっせと更新して頂いて、さすがのたろパパも<汗;>ってやつです。今日はとりあえず小田嶋さんだけ・・・。
小田嶋隆さん 偉愚庵亭憮録 2006.5.2/5.6
小田嶋さんが、先日釈放された戸塚ヨットスクールの校長について、コメントを寄せた皆さんと一緒に熱い議論を繰りひろげています。小田嶋さんがなかなか威勢がいいのはよいけれども、「ごく一部の手をつけられない子たち」には戸塚式のスパルタ教育も有効な場合があると認めているかのような表現には抵抗を感じました。とは言え、基本的な論点には学ぶところが多いかな、と思います。

【写真】オリャー(俺は)、エドマエだぜ(ハゼ)。秋まで待ってもらえりゃ、ビッグになってやるところだったが、捕まっちまったら仕方がねえ。ここで水槽をぶち破るくらいデカくなってやろうじゃねえか、・・・って言ってる?(2006.5.7)

思うに、動物としての自然を離れ、言葉をもち社会をつくって生きる人間にとって、子どもから大人への過渡(思春期)は、河合隼雄先生が言われるとおり「死と再生」の時期であり、存在そして生命の危機といってもよいほど激しいエネルギーが内部に渦巻く時期なのでしょう。この時期に周囲の大人がどのように向かい合うかということが、子どもたちの成長の内容を左右するのだと思います。この時期に誰も正面から向き合う者がいなければ(「いない」と子どもが感じれば)子どもたちのエネルギーは、周りの大人たちを殺すところまでも極大化するということでしょう。もしそんなことになれば、それは確かに「犯罪」ではあるけれども、当の子どもたちだけを責めることはできません。

教育、あるいは人の成長といったことについて、私たちはもっともっと多方面から適切な分析、研究を学び、社会全体のものとしていかなくてはなりません。・・・小田嶋さんたちの議論を読んで、たろパパはそう感じました。

【写真】僕らだって江戸前ですよー。イワシ系なんだけど、みている人たちは「癒し系だねー」だって・・・サブイおやじギャグでスマン!・・・って言ってるかな?(2006.5.7)

土曜日, 5月 06, 2006

たろパパの連休日記(5月6日)

連休もあと2日。今日は遠出はせず、ホームセンターで海の魚の子たちのための水槽を買ってきたり、棚をつくったりして過ごしました。鯉のぼりも片付けました。ただし、ポンポコ池の浚渫(しゅんせつ)・拡張工事はできませんでした。たろパパの連休は今日でお終いとし、明日は出勤しようと思います。

【写真】露地で誕生した子カマキリ(2006.5.5)

今年の連休は泊りがけの旅行こそしませんでしたが、普段、ゆっくりお話しもできない皆さんとご一緒し、自然を満喫し、楽しく過ごしました。太郎たちとは、多摩川(是政橋)、秋川渓谷、武蔵関公園の池で釣りをし、結局、何も釣れませんでしたが、楽しい思い出が残りました。太郎もようやく「人となりつつある」というか、やっと乳幼児期を終え、「少年」への歩みを始めたようです。「さなぎ」の時期までには、まだ何年かかかるでしょう。しばらくは、ひとつひとつ、受け入れる限りいろいろなことを体験させていきたいと思います。さて、明日からまた「日常」が再開ですが、この一年で一番さわやかな「生命の誕生」の季節を、子どもたちと一緒に過ごすことができるよう、楽しい企画をたくさん考えていきたいと思います。

こちらは、昨晩から今日にかけて「誕生」したカエルの子。4月のはじめに野山北・六道山公園に行ってモツゴを釣ってきたときに一緒にオタマジャクシも捕まえてきましたが、このうちの2匹がついにホテアオイの上でカエルになりました。ただし、大半のオタマジャクシは「陸」がないために溺死してしまい、一部はヤゴの餌になったものもいたようです。

【写真】おたまじゃくしはかえるの子・・・という唄がありましたが(2006.5.6)

昨日、葛西海浜公園で捕らえてきたイワシ系などの幼魚たちは、ただいま(6日夜)現在、たいへん元気にしています。今朝、1匹に白いカビのようなものがつきかけたのですが、なんとか乗り切れそうです。ただし、完全淡水化はあきらめ、ホームセンターで買ってきた「淡水を海の水にするクスリ」(要は塩類らしい)を使って、淡水と海水の中間くらいの濃度にして飼ってみようと思います。・・・いずれ成魚になったら、三枚におろして生姜醤油でいただくというのはどうでしょう。江戸前のイワシです。・・・いや、ちょっと先走りしました。

金曜日, 5月 05, 2006

たろパパの連休日記(5月5日)

今日のビッグニュースは、ジャーン!・・・ついに「シジュウカラのヒナが誕生(したらしい)」です。朝、太郎くんがミニトマトの芽を植え替えしている時、それを警戒しながら巣箱に出入りするパパ鳥とママ鳥の姿がみられました。【写真右】のように、親鳥たちは巣箱に入る時、まっすぐ巣穴に飛び込むのではなく、巣箱から2メートルほど離れた柵の上などにいったん止まり、周囲の安全を確認をしてから入ります。因みにこの写真はオス、つまりパパ鳥ではないか、と太郎くんは言っています。オスは胸の黒い線がメスより太いとのことです。

今日は、この他にも「誕生」がありました。この前、子カマキリが生まれ、バラの木のしたに置いた卵包からまたまた何匹もの子カマキリが生まれていたのです。太郎くんはまた「このカマキリを飼いたい」と強硬に主張し、たろパパを困らせました。これをようやく説得し、今日のプランである葛西海浜公園での潮干狩り【写真下】に出発したのでした。


首都高の渋滞をようやく抜けたと思ったら、今度は葛西の出口がまた大渋滞で、昨日のお約束(正午にサービスセンター前)をまったく守ることができませんでした。たぶん、どなたもお出でにならなかったとは思いますが、もし待ちぼうけをされて怒っている方がいたら、心よりお詫び申し上げます。ごめんなさいまし。午後2時頃、ようやく昼食をとり、さっそく人工海浜である「西なぎさ」に向かいました。かなりの強風で、砂が身体にあたって痛いほどでしたが、一生懸命に貝を探しました。・・・で、採れました! なんとバカガイが4つにアサリが1個。これらの貝は帰宅後ゆでてみんなで食べましたが、結構おいしかったのでした。

それより面白かったのは、なんと体長3、4センチの海の魚の子を何匹も捕まえたことです【写真下】。種類はわかりませんが、イワシやボラ、ハゼなどの仲間のように思われます(ハゼと思われるものは体長1センチくらい、下の写真には写っていない)。国立科学博物館による魚の写真のデータベースを紹介しておきますので、時間のある方はどうぞ研究してみてください。一番、銀色にピカピカ光るのはカタクチイワシの幼魚ではないか、とたろパパはにらんでおります。

ところで、最初、塩水である海にすむ魚を飼うことは大変難しいように思われました。これらの幼魚も小さなバケツに入れて持ち帰ったのですが、家につくまでに一番大きいのが死んでしまいました。そこで、たろパパは帰宅後さっそくメダカの水槽に使っていた浄化装置(一部酸素供給機能もある)を使って、「だんだん淡水に慣らす訓練」をしてみました。いつまで生きのびるかはわかりませんが、今のところ、海水1:淡水1くらいの水で元気に生きています。魚には海と川を往復するものも多くいますので、ゆっくりやれば「淡水化」はできるのではないかと考えます。

木曜日, 5月 04, 2006

たろパパの連休日記(5月4日)

今日は武蔵野中央公園でバーベキューを楽しみました。今日も気持ちのよい晴天に恵まれ、緑陰で一日を過ごす幸運を得ました。太郎たちは蝶を採るのに夢中で、公園のあちこちに「遠征」し、モンシロチョウなどを数匹とナミアゲハを一匹捕まえました。クロアゲハは何度もしつこく追いまわしましたが、ついに捕まりませんでした。

さて、明日の計画ですが、「葛西海浜公園で潮干狩り」です!
どうぞお時間のある方、とくに小さなお子さんのいる方いかがでしょうか(今のところ、参加予定はわがファミリーのみです)

※正午頃に「葛西臨海公園」のサービスセンター前に集合(少し遅刻するかもしれませんが)
※干潮は午後4時頃と遅いので、昼食や水族園で遊んだ後、おもむろに潮干狩りということにしたいと思います。
※アサリはほとんど採れないようです。バカガイ(青柳、下記参照)が多く、ヤドカリなどもいるようです。潮干狩りの用意(靴、熊手、バケツなど)、小さな子の着替えなどを忘れずに。
※何かあればこの記事へのコメントか、たろパパあてのメールでお問い合わせください。

<バカガイの砂抜きの方法について>
バカガイは砂抜きが面倒で嫌われるようですが、つぎのような方法を紹介しているブログがありました。
「アサリの様に塩水に漬けて置くのではなく、いきなり茹でちゃいます。そして、冷水に漬けてから身を取って、ザルに入れて水に漬け時計回しに濯ぎます。その後、茹で水で暖めて完成です! ちょっと手間かも知れませんが、その日に食べられるし、身がとってもやわらかくって美味しいですよ?!」
とのことです。・・・まあ、こういうのを「捕らぬ狸(バカガイ)の皮算用」という方もいます。

【写真】子どもたちは石を投げ、水きりの回数を競った(2006.5.3 秋川渓谷で)

水曜日, 5月 03, 2006

たろパパの連休日記(5月3日)

今日はご近所で秋川渓谷に「釣り」に行ってきました。結果はまたもやボウズ。太郎くんたちは一生懸命「釣り」にチャレンジしたのですが、それほどノンビリしたお魚さんたちは居なかったようです。・・・でも、どうして釣果がないことをボウズというのでしょうね。それはともかく、今日もほんとうに素晴らしい晴天で、キラキラと透きとおる河の水に驚き、自然を堪能した一日となりました。

【写真】水はけっこう冷たいが、釣りに飽きた子どもたちはすぐ川ガキとなった。水底の石が並んでいて、水流にのってスライドする遊びに夢中(2006.5.3)

本格的な釣りはこれが2度目です。たろパパは、ウキの位置や餌のつけ方を工夫したつもりだったのですが、まだまだ「魚の気持ち」になっていないようです。今日は天気もよく、水もすごく澄んでいるので、きっと魚のほうからも太郎くんたちの姿がよく見えたに違いありません。みんなで帰り支度を始めた途端に、川の中に魚の群れが現れ、水面にジャンプする奴までいます。どうも彼らはこちらの動向を完全に見透かしているようです!

さて、帰ってお風呂に入っていると、今度は保育園の友達からお誘いがきました。ということで、明日はバーベキューになります。・・・うん、実際、近場でも結構楽しく遊べるんですよね。

【写真】一日川原で遊んで帰りました(2006.5.3 秋川橋の上流で)

火曜日, 5月 02, 2006

カマキリ誕生・・・いのちが生まれる季節

今朝、たろパパがベランダに出してあったバケツの中を覗いて、おととい多摩川でゲットしてきたカマキリの卵から小さな子カマキリたちが這い出しているのを見つけました。本当に笑ってしまうほど小さくて、でも、ちゃんとヒゲもカマもついていて成虫と同じ形をしています。たろパパも卵から出てくるところをみたのは初めてですが、最初、卵の側面から白っぽい芽のようなものがグニュグニュと生えてきて、そのうちクモの糸のようなものをつけたまま卵からぶら下がります。この時はまだ太さ1mm、長さ8mmほどのイモムシ状態なのですが、やがて2本の後ろ足がV字型に伸び、前足やヒゲも伸びます。5分ほどするとガラス容器の側面をのぼるくらい動き回るようになり、なんとたろパパの指の先からジャンプしていったりします。太郎くんは、すぐバラの木からアブラムシを1匹とってきて食べさせようとしましたが、こんな小さな昆虫を飼育するのは本当に難しいのです。太郎くんも納得し、外のバラの木の下に卵をおくことにしました。
【写真】卵包の左下に子カマキリの姿がみえる。
真下はまだ手足が伸びていない状態(2006.5.2)

さて、玄関先の巣箱ではシジュウカラの抱卵が続いています。間もなくヒナが誕生しそうです。ヒナが生まれると、親鳥たちがひっきりなしに餌を運び始め、ヒナたちがピイピイ鳴くようになります。また、昨日は、水につけておいた稲モミを田の土の上に蒔きました。今回は2日ほど水につけておいたのですが、発芽がよくないので、去年穫れた稲穂のモミでもう一度試してみようと思っています。・・・いよいよ、生きものたちがどんどん生まれる季節が来ました。この他にも、メダカやトンボ(ヤゴ)、カエル(オタマジャクシ)などが孵ったり育ったりしていく季節です。このたろパパ日記でも、できるだけこうした「いのちの誕生/成長」を記録し、お知らせしていきたいと思います。

【写真】生まれて数分するとガラス容器の側面を動き回るくらいになります(2006.5.2)