木曜日, 9月 07, 2006

金魚玉

昨日の日記「秋きぬと・・・」で引用した蕪村の句に出てくる「硝子(びいどろ)の魚(いを)」は、どうも金魚玉ではないかと気づきました。私は金魚玉を見たことも聞いたこともありませんでしたが、NHKの番組『美の壺』などによると、江戸時代に風鈴職人がつくり始めたものとのこと。ビニール袋が普及するまでの間、縁日で買った金魚はこの金魚玉に入れて持ち帰ったとのことです。そもそも金魚をつくりだしてこれを楽しんだり、・・・こういうのは「菊と刀」の「菊」ですね。でも、江戸の庶民は、金魚玉で持ち帰った金魚を桶や鉢などに放つほかに、そのまま吊しても楽しんだのでしょうか。蕪村の句は、軒先に吊したまま少しのあいだ忘れていた金魚が、秋の風の音に驚いているというイメージとみえます。

【写真】NHKの番組『美の壺』File11「金魚」で「江戸の風流の極み」と紹介されている「釣りしのぶ」と金魚玉のコンビネーション

さて、今日は肝生検の腹腔鏡検査(手術)からちょうど1週間で、夕方から抜糸に行く予定です。だんだんわかってきましたが、B型肝炎ウィルスというのもなかなかやっかいな相手のようです。そもそも肝炎というのは、ウィルスに取りつかれた肝臓細胞が、ウィルスを排除しようとする免疫機能の攻撃で細胞ごと一緒に破壊されてしまうこと、だそうです。もうちょっと丁寧にウィルスだけを取り除くようにはできないのですかね!

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