【写真】モンシロチョウ(2006.9.23 野川で)
9月になると、太郎くんたちが近所の畑や休みの日に出かけた公園などで、つぎつぎにオオカマキリやハラビロカマキリを捕まえてくるようになりました。たろパパも仕方なく飼育のために果実酒用のプラスチックボトルを買ってきたりすることになりました。それから、太郎くんの家には延べ10匹くらいのカマキリくんたちが交替で住みつくようになります。最後の脱皮に失敗して死んでしまったハラビロもいます。飼育ケースが足りずに、2匹にされた途端にバトルが始まったこともありました・・・もちろん、生き残ったのは1匹だけです。そして、ついにオオカマキリに交尾させるということになったのです。
それで、結局、わかったことは、「カマキリは交尾した後、メスがオスを食べてしまう」というのは神話だということです。この「常識」は広く普及しています。ブログ仲間の、のびたけおさん(11月コンサート、がんばってー!)も「父親の存在って何なんでしょうね。カマキリのオスは、子供生まれたらメスに食べられちゃいますからね」と書いていますが、そういうことも時々あるけれども、カマキリが他の個体を食べるのはこういうケースばかりではない、それ以外のケースのほうが多いかもしれない、ということです。
【写真】ハラビロカマキリ・・・たぶんメス(2006.9.21)
この間、太郎くんの家のカマキリに起こったことはつぎのようなことです。
1)同じケースに入れられたハラビロ同士は、あっという間にバトルとなり、1匹生き残った
2)大きなケースに入れたオオカマキリのオスとメスは数日間、繰り返し交尾していたが、餌を充分与えていたためか、バトルとはならず「仲良く」暮らしていた。
3)その後、大きなケースにもう1匹のオスのオオカマキリを入れたが、3日間くらいは3匹とも共存していた。メスは先のオスと交尾していた。
4)そして、先のオスが死んだが、攻撃したのがメスなのか、新しいオスなのかは不明。その後、メスは新しいオスと交尾。
5)人間たちがキャンプに行って留守にした2日間に(たぶん餌不足も影響して)、大きなケースのメスが死んだ。ただし、卵は産んでいない。オスは生き残った・・・オスがメスを攻撃した可能性がある。
6)同じく2つの果実酒ケースにそれぞれ2匹ずつ入っていたハラビロ(たぶんいずれもメス)は、人間たちがキャンプに行くまでの3日間は共存していたものの、帰宅してみるとそれぞれ1匹になっていた・・・つまり共喰いしたようだ。
結局のところ、カマキリは、相手がオスであれメスであれ、餌が足りなくなれば「目の前で動いているモノを食べる」ということのようです。これは、先日お邪魔したむさしの自然観察園の山崎さんという昆虫に詳しいスタッフの方からご教示頂いた内容と一致します。まあ、身も蓋もない真実ではありますが、男は「男がいかに哀れな存在であるか」をつい強調したがったりするもので、その材料にカマキリが使われてきたというのが真相のようです。・・・カマキリくんたち、ごめんなさいね!
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