金曜日, 10月 06, 2006

メダカ

いや、どうも心が不安定でいけない・・・。今の仕事を始めて十数年、夢中で働いてきた訳だが、その間、ここまで気持ちにこらえ性がなくなったことはなかった。とくに好意であれ悪意であれ、感情的にもたれかかられたり突っ込まれたりすることに耐えられない。逃げ出すことができないのはわかっていても、ついそうしたくなる。・・・50男は見た目よりはるかに複雑なのだ。

【写真】野川(2006.9.23)

滝川市市教委のいじめへの対応の問題、まったくひどい話ではあるが、ニュースをみている限り、相談窓口をつくったり、いじめ対策資料を教師に配ったりといったことをしても、今後、いじめがなくなったり、少なくなったりするとは到底考えられない。先日もこの日記で書いたとおり、まだまだ子どもたちの犠牲が続くだろう。自殺した子だけではない。周りの子たちもまた、一生、心に残るような傷を負うのだ。そして、こういう状況について、誰も本気で立ち向かおうとしない。教育委員会も先生たちもまずは保身が先立っているようにみえる。

東京にキッザニアという子どもむけの「職業体験」施設がオープンした。実はこの写真にある野川にメダカとりに行った時、太郎たちはこのキッザニアのプレオープンの企画に行っていた・・・。私自身、まだこの施設を直接みていないので断言はしかねるけれども、「子どもたちに職業体験を」というコンセプト自体はよいとしても、施設や運営の内容は「なにかちょっと違う」という気がする。
【写真】野川のメダカ(2006.9.24)

企業や行政は、このように巨費を投じて目に見える施設ができないと安心できないのだろう。子どもたちの心に生まれるひとつひとつの波紋、興味や関心をていねいに受けとめ、育てていくことが大切なのに、ここでは大人が考えた通りに「子どもが反応」することが期待されているような気がする。・・・まあ、そこまで難しく考えなくても、今、東京のこの施設まで来ないと体験できないというようなものをつくる意味がどこにあるのか、はなはだ疑問だ。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

NYパパです。
キッザニアってとても楽しいところみたいですよ。株式会社キッズシティージャパンは2004年9月に設立され、株主は伊藤忠商事、株式会社ABC HOLDINGS、 カーギルインベストメンツジャパン株式会社、 ケネディクス株式会社、 株式会社都市デザインシステム、 野村證券株式会社、といったところです。
1年半前位にこの計画について聞いてなかなか面白いなと思っていましたが、やはり大ヒットですね。

金儲けのプロたちが集まって行ったプロジェクトだったことは確かですが、これだけの数の会社がスポンサーになるとは思いませんでした。

しかしながら、経営者たちはちゃんと子供のことを考えている人たちで、真面目な人たちだと思いますよ。もう金儲けする必要がないようなお金持ちばかりですから。

こういうものを通じてしか子供たちはこういったことを経験できないのかって感じはたしかにありますが、私は今度一度行ってみようと思っています。

たろパパ さんのコメント...

NYパパ様 こんばんわ!
私も、実際に行っていないので断定はできないのですが、どうも根本の考え方、つまり、こうした試みを通じて、子どもたちに何事かを教える(あるいは伝える)ことができる、とでもいう、そういう教育観、人間観に興味が持てないという感覚でしょうか。もちろん、子どもたちが楽しければ、それはそれでよい、ということは言えるでしょう。でも、人間って、同じ体験をしたり、同じ環境に置かれたりしても、百人百様のリアクションがあり得ますよね。子どもの場合は、さらに大人が予想もしない反応を(本当は)するはずなんですけど。大人の期待どおりに感想を言う勘のよい子も少なくありませんが、本当にどう思ったか、子どもたちを集めて話し合わせたら面白いかもしれません。
まあ、そう言っていても仕方ないので、私も一度は行ってみたいと思います。議論はそれから、ということでお許し頂きたく・・・