火曜日, 4月 18, 2006

メモ・・・河合隼雄 『対話する人間』から

今日は、河合先生のご本から、注目したい言葉、フレーズをメモします。
  • 子どもの魂の叫び
「子供たちは、大人たちの魂のゆらぎが欲しいのだ」
「親が真剣な自分の姿を露呈したときに、子供は愛を感じた」
・・・物質的に豊かになった時代の親の子に対する「姿勢」の示し方
  • 病の意味
「息子の不登校という起爆力によって、(夫婦の対話が)はじめて可能になる」
「ともかく、ここで夫婦が正面から向きあって対決すること、・・・が行われることによって、事態は急激に変化することが多い」
・・・「家族」の意味、ということですね

  • 父親の課題
「父親が子どもの要求を安易に受けいれてしまう場合、(中略)子どもは父親が一個の人間としてちゃんとした意見をもっているのかどうか疑わしくなり、それを試そうとして、またまた理不尽な要求をします」
「父親がギリギリの本音を出して立ち向かうと、子どもたちもよくなることが多い」
【photo】 What are you doing on the table? (2006.4.16)
  • 父親は多様化を迫られている
「日本の社会を欧米のそれと比較すると、欧米の在り方が父性的な原理に基づいているのに対して、わが国は母性社会というべき様相を示すこと」
  • 家族の対話
「個人の相談のように見えても、その問題の解決のためには、その人を取りまく家族関係が変化することを必要とする場合が増加してきた」
「大切なことは(家族に)問題があるかないかではなく、どのようにそれに立ち向かっているか、ということであろう」
「そのような単純に割り切れぬ感情をぶっつけ合って生きてゆけるのが家族の特徴ではなかろうか」
  • 父と息子の対話
臨床心理の専門家が読む、大江健三郎『キルプの軍団』
「人間は青年期に一時、言葉を失うときがある」
  • 融合と分解
「心理療法を行うときに、治療者と来談者との間に一種の 融合 が生じてきて、来談している人の悩みや苦しみが治療者の方に入り込んでくる」
「日本人の人間関係においては 融合 がよく生じているように思われる」

0 件のコメント: