火曜日, 8月 01, 2006

子供たちのコミュニティー

おとといの日記にNYパパさんからコメントを頂きました。NYさんは、若い世代のワーキングプアの問題の大きな要因として学力の問題があるとみていますが、同時に、子どもたちに、自由に「子どもの社会」をつくる(人間関係を学ぶ)環境がないこと、「子供が安心して自分たちだけのコミュニティーを作れないことが今の一番の問題」としています。

【写真】ついにウニがカニを制す(2006.7.30)

NYパパさんが言わんとすること、非常によくわかります。例えば昔は「子どもの喧嘩に親が乗り出すのはルール違反」だったかもしれません。あるいは近所の路地で年齢の違う子どもたちが群れて遊び、夏ならば年長の子がリーダーになって川に泳ぎに行く、なんてこともありましたね。力の強い子、やさしい子、イザという時に知恵を出す頭のよい子、正義感の強い子、・・・それぞれ個性があって、お互いに感心したり激しくぶつかったり、そうやって社会というもの、人の気持ちというものを学び、また、自分の個性、ポジションをみつけていったというところでしょう。

今の子どもたちには、たぶん、そういう育ち方をする時間、環境が少ないのでしょうね。先日、ご近所でレインボープールに行った時、こんなことがありました。A君(小3)とB君(小2)は大の仲良しでもうほとんど親分子分みたいな関係です。C君(小3)は普段、大変聞き分けのよい子です。プールに行く途中で、A君がC君を、「パンツがみえた・・・」とか、さもないことでからかったのが発端です。B君はA君に同調しました。C君はしゃがみ込んで泣き出し「A君たちがからかった・・・」と訴えます。A君とB君は知らん顔で遊び回っています。

こんな時、皆さんならどうされるでしょうか。放っておくのもひとつの手ではあると思います。でも、この時、たろパパは、かなり強くA君とB君にC君をからかったことを謝らせ、C君には(この謝罪はかなりあいまいな感じでしたが)、これを受けいれるかどうか話をさせました。結局、C君が謝罪を受けいれることで「和解」が成立し、また一緒にプールに向かったのでした。因みにこの時は、3人のママあるいはパパが周りですべてをみており、大人たちの態度が一致していたことも助けになりました。・・・でも、その時、本当はどうすべきだったのかは、今でもわかりません。

まあ、それこそ昔なら、そもそも大人はこうしたトラブルの際、近くにいませんし、どんな解決法かは別として、年長の子を中心に「修復」がされるのだろうと思います。今は、小学校低学年や未就学の子たちが自分たちだけで遠くのプールに行くということ自体があり得ません。また、親たちと子どもたちの関係についても、時代と共に変わるのは避けがたいことだと思います。

そうした「時代の変化」を考えれば、日本の小学校においても、北欧諸国で広がっているトリン・フォー・トリンのプログラムに本格的に取り組むべきだろうと考えております。今朝のNHKニュースの中で、教師を対象としたコミュニケーション研修が取りあげられていました。これなど、現在の小中学校(とりわけ公立校)の絶望的な保守体質の中で特筆すべき試みだろうと感じたのですが、トリン・フォー・トリンのプログラムははるかにその上をいくものです。

そう言えば、いつか高齢ママさんが、小学校の先生とごく普通のコミュニケーションがとれないと嘆いていました。正解というものを前提としたテストの点数がよい方が学校の先生になっている訳で、答えることよりも問題を出すことのほうが百倍も重要だということに学校の皆さんが気付かれるまでに、さらにどれほどの時間が無駄に使われるのかを考えるとゾッとするところではあります。

・・・例によって話題が拡散してしまい、失礼致しました(笑って許してくださいませ!)。写真についての補足です。このカニが、すでに昇天した大物ハゼに次いで、これまで何匹ものサッパ(イワシ)を食べてきました。サッパはついに残り1匹となりました。動かざること山の如し(実は結構速く移動する)のウニが最後に笑うのかもしれません。

2 件のコメント:

マダムお京 さんのコメント...

確かに子供達を取り巻く社会環境の変化により、子供達のコミュニティーが、育ちにくい時代になったと思われます。
子供達の居場所を作るために、大人たちの手が必要になってきていると思います。
近所に、安全な居場所もないし、少数派である子供達や母親が、社会の隅へと追いつめられてるような気もします。(被害的妄想?)
いかに、どのような形で、声を上げていけばよいのでしょう。(高齢のため、ふらふらだし…。)

たろパパ さんのコメント...

マダムお京さま、こんにちわ!

「子育て日記」の「母子難民“居場所がない”」を拝見しました。
http://madamu-kumako.at.webry.info/200608/article_1.html
まったく、お書きのとおりですね。今の世の中、子連れに冷たいというかあまりにも理解がなさ過ぎです。
> でも、ちが?うのだ!
> 6歳以下で いつもどこでも、マナーが良くて、ちゃんとしつけられている子供がいたら、親の言うことを「念仏」じゃなくて、しっかり理解できる子供がいたら、金メダルをあげたい!
・・・ですよね。こちら太郎はもう7歳(小2)なのに、おととい道志川デイキャンプの帰りに温泉に寄った時に、大浴場でキャーキャー騒いでヒンシュクもんでした。
それにしても、国立公園なみに自然あふれているというお京さまの地域ですら、子どもたちの居場所がないというのは大変です。本当にどうしたらいいんでしょうか。「子どもの居場所づくり」といった施策に取り組んでいる市町村も一部にあるようですが、どれほど実体のあるものか・・・なんとも言えません。
で、あまりいい知恵もありませんが、もしネットで情報をみつけたいということであれば、ムギ畑の掲示板などで聞いてみたらいかがでしょうか(私自身は利用したことはありませんが)。
http://www.mugi.com/